20210220

今日はパキスタンカレーを作った。このブログ名にふさわしい話題。パキスタンカレーというのは水を使わず油だけでチキンをじっくり加熱して、そこに玉ねぎとトマトを入れてその水分でさらに煮込むというようなカレーである。家の近所に、夜は居酒屋だけどランチタイムだけカレーを出している店があり、そこで食べたのがきっかけで最近ハマっている。レシピは検索して出てきたいくつかを適当に都合良く合併させたものだがなかなか上手くできていると思う、お店で食べるのとは全然違うが。スパイスカレー作りは二年くらい前に興味を持って少し試してみたもののあまりハマらずに終わったのだけど、このパキスタンカレーを作るのは何となく楽しい。弱火でじっくりというのが好きなのかもしれない。基本的には火にかけたまましばらく放置するだけなのだが、少しずつ火が通って形が崩れていく様を見ているのに癒されているところもある。ぼーっと焚き火を眺めるのと同じ感覚かもしれない。時間はかかるけど手間は少ないというのもまた良い。そしてやはり出来上がったものはビールによく合う。

昨日はこのブログを書いた後、結局3時半くらいまで起きていた。ここ最近読んでいた奥泉光「雪の階」がもう少しで読み終わりそうだったので最後まで読んでいたから。この作家は名前は知っていたけどちゃんと読んだのは初めてだったのだけど、上下合わせて700ページくらいの長編、しかも変に古風で小難しい文体だし急に視点が切り替わったりして初めはかなり読みにくかった。読んでいるうちに慣れたというかむしろ心地よく感じるようになってきて、物語世界にかなり没頭できるようになり、個人的にはなかなかに濃厚な読書体験だったのだけど、これはやはり今仕事にもプライベートにも余裕があるからこそできたことだよなと思ったりもした。人間、生きていくには物語というかフィクションの力が必要だと思うし、時にはこういう重厚な作品に触れることが重要というか、それで得るものは大きいと思うのだけど、しかし仕事に追われる毎日を送っているとなかなか難しい。仕事に熱中してキャリアを高めていく生き方はかっこいいけど、そのせいで人間が薄っぺらくなったりはしないのだろうかと思ってしまうところは少なからずある。それはまぁ、自分が休日にまでキャリアアップに取り組むことを避けるための言い訳なのかもしれないが。

で、とか言いながらも今日は少し身になるようなことを始めたりもした。昨日、「ここから何かを始める」とか何とか書いたからというわけではないのだけど、なんとなく次に何の本を読もうかなと考えているうちに思考がそちらに行ったから勢いでやってみた。というのは、スタディサプリ ENGLISHに申し込んでみたのである。「TOEIC®L&R TEST対策コース ベーシックプラン」というコースで、7日間無料なのでしっくり来なかったら課金される前に退会するつもりなのだけど、1時間ほど触ってみた感触としては良さげである。一応TOEIC対策というプランなのだが日常会話のプランも無料で使えることになっていて両方触ってみたのだけど、とりあえずまずは日常会話の方を続けてみようかと思う。TOEICの方は当たり前だけど完全に試験対策という感じがして、いかにも勉強っぽさがあって辛い。これはたぶん続かないだろうなとわかってしまった。日常会話の方は一応ストーリーがあってそれに沿って学習していくという感じなので多少は楽しめる要素が多くて続けやすそうな気がする。TOEICでいい点数を取ったら一応会社からは褒められるだろうしと思ってこのコースにしたのだけど、試験でいい点を取ることよりも普通に英文のウェブサイトが読めたり海外で会話できたりの方がなりたい像に近いだろう。まぁそれでも続けていくことは難しいだろうが、そこに少しでも心理的な足止めを作るのがこの日記の役目の一つな気がするので試しにやってみたいと思う。